★★☆☆☆
凶悪犯を宇宙空間に浮かぶ施設でコールドスリープさせる宇宙刑務所を舞台にした近未来SFアクション。製作・脚本がリュック・ベッソン。…ということで、目一杯期待して観に行きました。
結果は…、うーん、期待が大きかっただけにイマイチ。
囚人を宇宙でコールドスリープさせる宇宙刑務所という設定は、面白いと思います。囚人をコールドスリープさせることで収監スペースを節約できるし、食料も運動も必要もないし、暴動を企てる恐れもなくなります。そもそも宇宙空間だから脱獄して市民生活を脅かす危険性もありません。刑務所を宇宙に持っていくというアイデアは、それなりに理にかなっているように思えます。
やっぱり、イマイチだったのはストーリーかなあ。一見いいアイデアに思える宇宙刑務所で、ちょっとしたことがきっかけで囚人たちの暴動が起きて人質を取られてしまうわけですが、その人質の救出劇に話を絞った方がいいような気がしました。
その人質の中に大統領の娘がいるのですが、救出の対象は彼女一人で他の人質や囚人たちの安否は全然問題としないというのも、あまり現実的ではないように思えました。
宇宙刑務所の囚人たちは暴動を起こすまで眠っていたので、お互いのつながりがなかったはずなのですが、あっさりと一人のボスを中心に組織化されるのも違和感がありました。普通は、脱出ポッドやシャトルなど、数少ない地球への帰還手段をめぐって囚人同士の争奪戦になるんじゃないかなあ。多くの囚人たちは、ボスの指示の下、まるでショッカーの戦闘員のように見回りをしたり侵入者を排除したりしているんだけど、そこまでしてボスに従う必然性を感じませんでした。
主人公のキャラクター設定も、元CIAエージェントで、口が悪くひねくれ者のタフガイという感じでなんだかステレオタイプ。別の作品のあんなキャラやこんなキャラを思い浮かべてしまいました。大統領の娘のじゃじゃ馬ぶりもまた然り。
公式サイトはこちら。
http://lockout.jp
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