2014年9月24日水曜日

『猿の惑星 新世紀(ライジング)』

★★★★☆

類人猿好きの私としてはとても満足度が高い作品ですが(^^;)、それを差し引いても楽しめると思います。

こういう動物モノの作品で私があまり好きではない演出に、様々なしぐさが人間的過ぎるというものがあります。充分にキャラクター化されている場合はいいと思うのですが、せっかくリアルなCGで作られた恐竜がハグをしたり肩を落としてトボトボ歩いたりすると、もちろん見ている側としてはわかりやすいのですが、なんかちょっと違和感を覚えてしまいます。

この作品の猿たちも、そういうところはあるのですが、何しろ人間に拮抗するほど知能の発達した猿なので、普段感じる違和感は割と少なめでした。

前作は断片的にしか覚えていないのですが、人間側の登場人物で前作から引き続き出てくる人はいないようですね。死んじゃったんだっけかな??

本作では、まだ色々な点で猿より人間の方が優っている状況ですが、徳の高い猿のリーダーであるシーザーがいて、密かにリーダーの座を奪おうと狙っているずる賢い猿もいて、愚かな人間もいて、これって人間同士のグループ間の対立と変わりないなあと思いながら観ていました。そういう意味では、ずいぶん考えさせられる映画ですね。

前作では、知能の高い猿の誕生と、人類滅亡の始まりを描き、今作では、猿と人間が拮抗する状態となり争いが本格化。次回作があるとすれば(この流れならきっとあるでしょう)、人類が滅ぼされて猿が地球を支配するところが描かれて、最初の『猿の惑星』へとつながるはず。そう考えると何とも悲観的な作品ですね。

公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/saruwaku-r/

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