2014年9月20日土曜日

『るろうに剣心 伝説の最期編』

★★★★☆

映画の3作品全体を通して、新しいスタイルのチャンバラ映画として、とてもよかったと思います。

志々雄はちょっと妖怪じみていて、個人的にはやり過ぎな気がしました。人間を超越した特殊能力を出しちゃうと、仮面ライダーとかスーパーマンとか、ちょっと別の路線になってしまうので、原作でも、志々雄はああいう人なんだろうか。

福山雅治演じる師匠はよかったと思いますが、もう少しおじいちゃんっぽい役者さんの方が私のイメージには合うかなあ。剣心が子供のころに出会ったことになっているけど、いったい何歳の設定?
あの師匠の強さを見てしまうと、師匠が直接志々雄と戦ったらあっさり勝つんじゃないかと思ってしまいます。すっかり世捨て人生活を満喫している様子だから「新しい世は若いもんの力で作っていけばいいんじゃ」という考えなのかな。

一旦負けて、師匠のところで修行して強くなったらまた対戦というのは、ドラゴンボールと同じパターン?その度に新しい奥義を会得するようだと、やっぱりこの作品は超人ヒーローものなのかなあ。何しろ原作を知らないのでよくわかりません。
史実とは違うとはいえ、江戸時代から明治への国家大転換期の騒乱を描いているので、自分としては超人や妖怪を持ち出すのはちょっと…。せいぜい剣の達人にとどめてほしいと思います。

京都大火編とは二部作の扱いですが、1本にまとめるのは難しかったのでしょうか。伝説の最期編が、色々なことにきっちりと決着がついて物語としての終息感があるのに対して、京都大火編は、投げたボールが宙に浮いた状態で終わった感じで、物語的にはかなり物足りない印象でした(アクションはそれなりに楽しめるのですが)。これで同じチケット代なのかなあ、とちらっと思ってしまいました。

公式サイトは、こちら。
http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/index.html?oro=mile

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