2016年11月5日土曜日

『PK』

★★★★★

『きっと、うまくいく』と同じ監督、主演コンビで、本国インドで大ヒットしたという情報だけで観に行こうと決めていました。

おおらかで若干粗いところもあるように思いましたが、やはり最近のインド映画のクオリティの高さは素晴らしいということで、ずいぶん久しぶりに星5つをつけてみました。

この映画、宗教が大きなテーマとなっています。要は宗教に全く先入観のない人にとって、宗教という人間の営みがいかに滑稽に見えるかというあたりをコミカルに描いています。経験な信者にとっては苦々しい内容とも言えるので、よくこのテーマをこのご時世にこのように描いたなあという驚きもありました。
そして、多様な宗教が混在しているインドでなければ、このような作品は作れなかったのではないかという気もします。
作中では、ヒンドゥ教の導師が悪役になっていますが、実際には多様な宗教全体に対する批判というか、チクリとやった感じになっています。

最近のインド映画は、一昔前のものとは色々な意味で違うと思います。それでもインド映画らしい要素はずいぶん残っていて、笑あり、涙あり、怒りあり、踊りありと、様々な要素が一作品の中にこれでもかと盛り込まれています。
ずっと宗教ネタだったのに、最後の最後で突然の謎解きからラブストーリーへと向かっていく展開は読めなかったなあ(^^;)。

主役のアミール・カーンは相変わらずのマッチョですが、今回の役にはあの肉体は合っていない気がしました。

ちなみに上映時間は153分。もしかしたら日本上映版はオリジナル版より短縮されているのかもしれませんが、観るのに覚悟が必要な長さです(^^;)。

公式サイトは、こちら。
http://pk-movie.jp





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