★★★☆☆
映画やドラマなどで、"理系人間"や"理系的思考"を描くのは相当難しいのだと思います。大体の数学や物理の天才といえばお決まりのごとく変人として描かれ、何でも数式に置き換え、人の言うことを聞かず、自信過剰で、アイデアを思いつくと一心不乱に数式を書き始めたりします。典型的なのはTVドラマの『ガリレオ』でしょうか。私は、あのステレオタイプ的な表現はかなり嫌いです。
本作の主人公は数学の天才ですが、前半では、美しいものは測らずにいられないとあちこちメジャーで測りまくるなど、お決まりの描写でちょっとがっかりしました。
でも、後半は計測するなどという表面的な問題ではなく、どうやって限られた情報から解を得るかという論理的思考の問題にシフトしていき、やっと面白く見られるようになりました。
つまらない変人描写などやめて、前半から論理的思考という切り口で描けば、もっと重厚で深い作品になった気がします。
戦艦大和などのCGは期待どおりで、もっと見たいと思いましたが、基本的に戦艦大和建造前の話なので仕方がないですね。
公式サイトは、こちら。
https://archimedes-movie.jp
0 件のコメント:
コメントを投稿