★★★★☆
何年か前の実写版『ジャングル・ブック』は主人公の男の子以外全てCGでしたが、今回の『ライオン・キング』はついに全てCG。それを実写と呼んでいいのか?と思っていたら宣伝文句としては「超実写版」と呼んでいました。ものは言いようですね。
3DCGアニメーションは、どのように分類すべきなのでしょう?直感的には、今回の『ライオン・キング』のような現実の見え方を徹底的に再現して実写と区別がつかないような絵を作る写実志向型、ピクサーなどのように3Dデータを立体的にレンダリングして絵は作るものの、造形的には誇張やデフォルメされている3Dマンガ的なもの、日本のアニメでよくやられているように3Dデータを使っているものの手書きセルアニメを思わせる線画として表現するセルアニメ風のものの3つぐらいに分けると理解しやすいような気がします。
実は少し前に、以前テレビ放送を録画していたアニメ版をたまたま観ていたのですが、超実写版のストーリーはアニメ版にかなり忠実で、シーンによってはカット割りまで同じなのではないかと思うほどでした。それがいちいち実写的な映像に置き換わっているので、映像製作技術の観点で比較してみると相当面白いのではないかと思います。
アニメ版は、確か当時の職場の同僚たちと横浜の映画館で観たのだったと思います。懐かしい。あのときは、手塚治虫の『ジャングル大帝』とあまりに類似点が多くパクリではないかとメディアも含めて騒動になりました。私自身も偶然の一致というには無理があるほど似ていると思いましたが、手塚プロダクションが問題としないとコメントして沈静化しました。
あれから25年、劇団四季のロングランミュージカルなどもあり、完全に『ライオン・キング』が定着しており、パクリ疑惑のことなどまったく知らない人も多いのでしょうね。
星4つとしましたが、その大部分は映像技術に対する評価です。
公式サイトは。こちら。
https://www.disney.co.jp/movie/lionking2019.html
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