2013年12月16日月曜日

『ゼロ・グラビティ』

★★★★★

かなり早い段階から、観ようと決めていた作品。
字幕の3Dをレイトショーで観ようと近隣の映画館を調べてみると、一番近いシネマイクスピアリは、3D上映のレイトショーはなし。ワーナー・マイカル・シネマズ市川妙典は、レイトショーはあるけど吹替版のみ。109シネマズ木場は、レイトショーはあるけど、レイトショー割引の対象外。その代わりIMAX 3Dが観られます。
結局のところ、どうしても3D字幕版にしたいなら、シネマイクスピアリか109シネマズ木場で割引なしで観るしかありませんでした。…で、どうしても3D字幕版にしたかったので、IMAX 3Dの木場を選択。

実はこの映画、上映時間が91分と短め。それを3Dで割引なしで観たので、普段レイトショーばかり観ている私にとっては単位時間あたりの金額は相当な割高です。
でも、充分元は取れました。大満足。私の中での今年最高の映画は、たぶんこれで決まり。

宇宙での事故を扱った映画といえば実話を元にした『アポロ13』があるので、言ってしまえば『ゼロ・グラビティ』はそのフィクション版のような感じ。
ただ、登場人物がずっと宇宙船の中にいる『アポロ13』と比べて、宇宙船外での漂流の方がはるかに恐怖感も孤独感も絶望感も強いですね。

そう感じたのは、やっぱりこの作品の映像が徹底的に作りこまれているからでしょう。重力がない=体が浮く、だと思っていたのは間違い。空気抵抗と重力のない宇宙空間で起こる運動力学の基本「動いているものは力を加えない限り動き続ける」が、いかに恐ろしいかがよくわかります。主人公がクルクル回り始めると、本当にひたすら回り続けます。それを、カットを割らずに、俯瞰視点から一人称視点に変化させたりとカメラが動きます。正直、酔いそうでした。

通信相手の声を除けば、登場人物が2名だけというのもなかなか大胆ですが、それだけに感情移入しやすく、自分が宇宙漂流者になった気分になれました。

公式サイトは、こちら。
http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/

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