★★★★☆
現代に生きる孫が戦死した祖父の足跡を追うというのが『男たちの大和』を思い起こさせました。テーマ曲も、長渕剛 v.s. サザンオールスターズ。製作陣には、対抗意識はあったのでしょうか??
本作は、孫が祖父の実像に迫る謎解きミステリーのような作りになっていて、だんだん核心に迫っていく感じもよかったと思います。
『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督なので、人間ドラマだけどCGはとても凝っていて、それも見応えがありました。
この映画のメッセージはシンプルで「命を大切にしなさい」ということですね。それを、戦時中の特攻という異常な死に方の不条理や恐怖や痛みをリアルに感じてもらうことで観客に伝えようとしているのだと思います。
そういう意味では、現代の若者が戦争体験者に当時のことを聞いて回るという極めてストレートな演出。CGを駆使して描かれたリアルな戦闘シーンも、狙いに合致していたと思います。
戦争がないのはいいことですが、今の「平和」が、先の戦争の強烈な反省から成り立っているのは明らかで、だとすれば何とかして戦争を今に伝えることは必要なはず。神風精神論とは対極にあるCGのようなデジタル技術が、それに一役買っているのが、なかなか興味深いところです。
公式サイトは、こちら。
http://www.eienno-zero.jp/index.html
2013年に見た映画は全部で47本。うち、iTunesStoreでのレンタルは2本、試写会で見たものが2本でした。
星5つつけたのは、つい最近に見た『ゼロ・グラビティ』のみ。でも星4つつけた作品は結構たくさんあったはず。
『ラ・ワン』『きっと、うまくいく』『マッキー』と、インド映画が3本も含まれていたのは、面白いところかも。本当はもう1本『スタンリーのお弁当箱』という作品が気になっていたのですが観に行けませんでした。でもiTuneseStoreにあることはチェック済みなので、いつかレンタルすると思います。
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