★★★★☆
とてもよかったと思います。
この作品を観ようと思ったのは、最近気になっている黒木華(くろき はる)さんが出演しているから(^^;)。予告編で、和服に割烹着姿の女中役を見て、めちゃめちゃ役にハマっているように思えたので。
結果としては、期待通りでした。山形から東京に出てきて女中になるのですが、いい感じにほっぺが赤くて困り顔が似合う垢抜けない雰囲気といい、遠慮がちで自己主張せず家族に尽くす姿といい、それでいて、よく気がつく働き者なところといい、黒木華という女優さんのためにあてがわれた役のようでした。
実際の黒木さんはもっとイマドキでポップで都会的なところもあるのでしょうし、そういう役もやれるんでしょうが、たぶん私にとって、黒木華といえば「小さいおうち」の女優役という印象になるだろうなあ。
ちなみに、私にとって蒼井優といえば「フラガール」、堀北真希といえば「ALWAYS 三丁目の夕日」なのですが、なぜかいずれも東北の女の子の役。私はちょっとイモっぽい子が好きなんだろうか(^^;)??
冒頭、お葬式のシーンから始まって「あれ、最近よく似た作品を観たなあ」と思ったら『永遠の0』でした。そして、現代の若者がおじいさんやおばあさんの若いころの体験をたどっていくという多きな構成も同じ。
そして『小さいおうち』も実は、『永遠の0』同様戦争体験を扱っています。『永遠の0』は戦場における戦争なのに対して『小さいおうち』は兵隊に行かなかった人たちの戦争ですね。そして、国際社会や国家体制などの大きなスケールではなく、ひとつの家族という小さいスケールで描いていることろは、全く視点が違います。
でも、すごくわかりやすかったし、すんなり入ってくる感じがしました。教科書に載っている戦争とは、ちょっと見え方が違いました。
『永遠の0』『風立ちぬ』『小さいおうち』…。それぞれの戦争の描き方の違いを比べてみるのも面白いかもしれません。
公式サイトは、こちら。
http://www.chiisai-ouchi.jp
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