2015年12月2日水曜日

『ハッピーエンドの選び方』

★★★★☆

おそらく人生初のイスラエル映画。
割と前評判がいいようだったので、観てみたくなりました。

別に疑っていたわけではありませんが、ストーリーも役者の演技も映像の品質も、ハリウッド作品と比べても全く遜色ありませんでした。このクオリティの作品がどんどん作られているなら、もっと日本でも観られる機会があるといいのに。

内容的には、尊厳死や安楽死を扱っているので決して明るい話ではありませんが、適度に笑いの要素も入れてあって、深刻になりすぎないよう調整されている印象でした。

死をテーマとした作品という点では、この作品の監督が『おくりびと』に影響を受けたらしいですが、私は『エンディングノート』もちらっと思い浮かべました。

イスラエル映画ということで、イスラエルの生活が垣間見えるかと期待したのですが、舞台が主に老人ホームということもあるかもしれませんが、あまり独特の事物は見当たらず、アメリカだと言われれば信じてしまいそうな感じでした。死がテーマですが、ユダヤ教の宗教性が現れているという印象も特になし。唯一、墓地(たぶん)が見たことのないスタイルでした。
逆に言うと、イスラエルのことを特に知らなくても、普通に観られる作品だと思います。

役者のセリフは、公式サイトによるとヘブライ語だそうです。音の響きがちょっとフランス語っぽく聞こえることがありました。
同じく公式サイトを見ると、女優さんの一人はエルサレム生まれだとか。「エルサレム生まれ」って、なんかそれだけで「すげー」って思ってしまいました(^^;)。

とてもいい作品だと思ったので星4つにしましたが、初めてイスラエル映画を観た喜びが若干含まれているかも。冷静に評価すれば3.5ぐらいかなあ。

公式サイトは、こちら。
http://happyend.asmik-ace.co.jp





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