なかなか見応えがあったと思います。史実に基づいた作品らしいですが、それだけに作品の面白さは史実に依存することになります。純粋にドラマとして見ると、星3.5と4の間ぐらいかなあ。
ビザというと、私にとっては海外旅行に行くとき必要に迫られて取得するものというぐらいの認識しかなかったので、ビザを発行することで人の命が救えるなどということは考えたこともありませんでした。
杉原千畝のことは全く知りませんでしたが、予告編を見て俄然興味が湧きました。
作品は、ほぼ時系列通りに進んでいくので、第二次大戦時、杉原自身と日本、ヨーロッパでどのようなできごとが起こり、それによって情勢がどのように変化していくのかがわかりやすかったと思います。
杉原の最大の功績(?)は、リトアニアでユダヤ人に出国のためのビザを発行してあげたことですが、このビッグイベントが映画の終盤ではなく中盤で描かれていたのはちょっと意外でした。そのあとのストーリーは、私は退屈することなく観ることができましたが、人によってはダレた印象になるかもしれません。
ロケ地は、実際に杉原は赴任した場所とは違うポーランドで行われたそうです。ポーランドといえばアウシュビッツ収容所のあるところですが、確か主演の唐沢寿明さんはフジテレビのドラマ『白い巨塔』で収容所を訪れていましたね。
イスラエルが親日国なのは、杉原のビザ発行が一因だそうです。『海難1890』ではトルコが親日になった一因のエルトゥールル号の事故が描かれていました。人助けで相手から信用してもらうという外交で国際的に良好な関係を築けるなら、こんなに素晴らしいことなはいと思いつつ、現実にはなかなかそれだけというわけにもいかないのだろうとも思い、いろいろと考えるきっかけになりますね。
それにしても、邦画(監督は外国人)なのに英語のセリフが多い作品でした(^^;)。
公式サイトは、こちら。
http://www.sugihara-chiune.jp
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