2018年8月11日土曜日

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

★★★★☆

ド派手なアクションエンターテインメント作品として、高いレベルで楽しめたのは間違いないのですが…。

シリーズも6作目となり、特にここ何作かは「いかにトム・クルーズが体を張っているか」を楽しむ作品になっている気がします。

1作目の有名なシーンで、敵の施設内部に侵入し、セキュリティをかいくぐるために天井からワイヤーで吊るされてコンピューターから情報を抜き取るといったものがありました。そもそもスパイなので、人に知られずに活動するということは基本でしょうし、情報戦という意味では、今やネットもスパイの活動場所として外せないと思います。

そういった、情報戦、頭脳戦といった知的(?)なスパイ活動は本作ではほとんどなく、格闘、バイク&カーチェイス、スカイダイビング、ヘリコプターなどの体育会系の活動ばかり。むしろ、それだけを追求して徹底的に高めている感があり、それはすごいと思います。

でもそうなると、次回作がもしあるなら、やはり体育会系路線で行くしかないでしょうし、トム・クルーズの年齢はさらに高くなる中、アクションはさらに高度で危険なものを求められるでしょう。そんなことができるのか心配になってしまいます。
言いかえれば、先のことを考えるなら、もう少し頭脳戦にシフトさせるべきなのに、後先考えずに詰め込めるだけ体育会系アクションを詰め込んでいるのが今作、ということになるかもしれません。

実は、ストーリー展開の細かい部分(誰がどの組織に属していて、誰を狙っているのか、など)はよくわかりませんでした。そういった情報は、ほんの一瞬のセリフの中で説明されていたりするのですが、集中力が落ちて見逃してしまったりすると、「あれ、なんでインドにきたんだっけ?」と、展開についていけなくなります。
それでも、ド派手アクションだけ楽しむことができてしまいました。ということは結局、ストーリーは重要ではない、というのは言い過ぎかな。


公式サイトは、こちら。
http://missionimpossible.jp

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