2018年8月5日日曜日

『スターリンの葬送狂騒曲』

★★★☆☆

どのくら史実に忠実なのかはわかりませんが、ソ連のスターリンの死を巡る後継者争いを、毒を含んだコメディタッチで描いた作品。
イギリス製作で、ロシアでは上映禁止になったそうです。
どこかで予告映像を見て面白そうだと思った記憶があるのですが、気づいたらいつも行くシネマイクスピアリでやっていたので観てみました。

結論としては、ソ連の歴史についてほとんど知識のない私だと、どうしても部分的にしかわかりませんでした。星3つはそんな私の評価ですが、たぶん予備知識がある人が観れば相当面白いのではないでしょうか。
私は、正直途中で眠くなりました。

スターリンが自室で倒れたとき、部屋の入り口にいた見張りの兵士は、室内の物音に気づいたものの、中を確認してスターリンの機嫌を損ねたら処刑されると思って何もしませんでした。優秀な医者は粛清してしまったのでヤブ医者しか残っていませんでした。側近たちもこれで自分が権力者になれると思い、彼を積極的に助けようとはしません。

そして、スターリン死亡後は、側近たちや親族による次の権力者の椅子の争奪戦です。それがどいつもこいつも自分のことしか考えないクズばかりで、しかも独裁政権を支えてきた人たちなのでやり方がえげつない。何一つ共感できません。その狂気を笑おうというのがこの作品の趣旨だと思います。

シネマイクスピアリの中でも小さめのスクリーン、しかもレイトショーでしたが、思ったよりはお客さんが入っていました。やはりこういう作品に興味を持つ層が一定数はいるようです。
最近はシネマイクスピアリでも、こういうちょっとマニアックな作品も扱うことが増えた気がします。ありがたいことです。

公式サイトは、こちら。
http://gaga.ne.jp/stalin/

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