2018年12月4日火曜日

『人魚の眠る家』

★★★☆☆

※ネタバレ情報を含んでいると思いますので、ご注意ください。

ひとことで言うと、脳死と臓器移植がテーマの作品ですが、何だかん見ていて辛くなる作品。

我が子が脳死状態に陥っても、それを死とは受け入れられずに、臓器提供を拒絶する親、というところまでは、様々な医療ドラマなのでもよくあるシュチュエーション。

ここから、親たちがテクノロジーの力を借りて、脳死状態の我が子に細工を施すあたりから、この作品独自のおそろしさが始まります。
しかも、最初のきっかけはさほど異常性を感じないのに、徐々にエスカレートしていくと周りも巻き込んで感覚が麻痺していき、気がつけばマッド・サイエンティストのような状況に。

私は基本的にはテクノロジー肯定派ではあるのですが、テクノロジーが下手に選択肢を増やし期待を持たせてしまうと、かえっておかしなことになるという、困った側面を見せられた気がします。

タイトルの「人魚」は、プールでの事故で子供が亡くなったことにかかっているような、「人形」にもかかっているような気がしました。

公式サイトは、こちら。
http://ningyo-movie.jp

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