2012年3月11日日曜日

『おかえり、はやぶさ』

★★☆☆☆

私が把握している"はやぶさ映画"のラストを飾る作品。

…なのですが、んー、正直、何だかパッとしなかったなあ。
まずは単純に、この手の実話に基づいた作品は、後になればなるほど不利。多くのエピソードは先行した作品でほとんど出尽くしちゃっているので、先が読めてしまいました。

そして、一つ一つのトラブルの深刻さや、それを解決することがいかに難しいかがあまり感じられませんでした。はやぶさプロジェクトを描くとき、そこがしっかり伝わるようにしないと意味がないと思います。

人間ドラマとしては、アメリカで肝臓移植を受ける母親と子供、主人公とその父親との微妙な関係などが展開されるのですが、なーんかはやぶさに無理やりくっつけたエピソードという印象で、個人的にはイマイチ。

前半の方で、理学系と工学系の意識の違いの話が出てきてちょっと面白かったのですが、後半は完全に文学系もしくは体育会系のノリになっちゃってました。藤原竜也は、感情をオーバーに表現するスタイルの役者だと思うので、工学系の人物にはあまりハマっていないように見えました。

この作品、3Dと2Dが作られているようなのですが、私がよく行くいくつかの映画館では、2Dのみの上映か、3Dをやっていてもレイトショーはありませんでした。3D映画は極力3Dで観ることにしているのですが、結局今回は2Dにしました。3D追加料金払わずにすんでよかったかな(^^;)。

0 件のコメント:

コメントを投稿