2012年3月25日日曜日

『僕等がいた 前篇』

★★★☆☆

そもそもこの作品をものすごく観たいと思っていたわけではありません。シャーロック・ホームズにしようかどうしようかと思いつつ映画館に行って、チケットカウンターに向かって踏み出した足が左足だったから『僕等がいた』の方にした、というぐらいの気まぐれでした。

超ど真ん中の恋愛映画で、しかも前篇は高校時代なので、もうそろそろアラフォーも卒業というオッサンが観てもやはりギャップは感じるし、そう簡単にはキュンキュンきたりはしませんでした(^^;)。
もちろん、ああいう年代の自分を思い返せば一途に人を好きになる感覚もわかるのですが、どちらかというと「若者よ、今はそう思い込んでいるかもしれないけど、人生そんなに思い通りにはいかないのだよ」と諭したくなる方が強かったかも。

作品の中の登場人物たちは、一生懸命相手のことを考え、自分のことを考え、恋愛に向き合っている姿が誠実で爽やかでした。ただ、デートで波打ち際でキャッキャする描写や、絶妙なタイミングで雪が降り始める演出などは、オッサンとしてはわざとらしすぎて抵抗がありました。

役者陣は、実際にはなかなかありえないようなくさいセリフを、あたかも自然に演じていました。ただ、高校生役にしては実年齢が高い人ばかりで、正直、かなり違和感がありました。後篇は6年後の話らしいので、しっくりくるのでしょう。
ちなみに、竹内役の、高校生にしては明らかに老けている役者さんは誰だろうと思っていたら、エンドロールを見て、あのいろいろな意味で話題となった宮崎あおいの元旦那、高岡蒼佑だと知りました。

前篇を観ちゃったので後篇も観る可能性が高いですが、登場人物の年齢が上がる分、多少は感情移入しやすくなるのでしょうか(^^;)?

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