2017年4月13日木曜日

『パッセンジャー 』

★★★☆☆

数ある宇宙モノSF作品の中で突出した何かがあるわけではないと思いますが、なかなかよかったと思います。

この作品は、公開される直前ぐらいに観に行こうと思いました。
それは、120年間コールドスリープで眠らせた5000人の乗客を別の惑星に送る宇宙船で、トラブルにより1人だけ90年早く目覚めてしまうという設定が、非常に面白そうだったから。

コールドスリープというSFでは定番の技術を私が初めて知ったのは、たぶんテレビドラマ『猿の軍団』だと思います。コールドスリープのストーリーの中での活かし方でよくあるのは、目覚めたら全く状況が変わっていて、一体眠っている間に何が起こったんだ?的な謎と結びつけるものだと思います。

でも本作では、一人だけ先に目覚めてしまうことによる絶望的な孤独感につなげているのが「なるほど、その手があったか!」という感じでした。しかも、他の人たちは90年経たないと目覚めないので、その前に自分は死んでしまうことも予想できる状況です。

この状況からの主人公の行動、ストーリー展開は、様々な可能性が考えられるので、観る側としてはなかなか予想ができません。実際、様々な悪あがき、諦め、さらにはサスペンス的な要素、ラブロマンス、危機を救うヒーロー的な活躍など、色々な要素が盛り込まれていました。若干、盛り込みすぎな気もしましたが…(^^;)。

宇宙船アヴァロンの造形、これぞ未来な感じで結構好き。


公式サイトは、こちら。
http://www.passenger-movie.jp

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