2012年2月12日日曜日

『はやぶさ 遥かなる帰還』

★★★★☆

はやぶさ映画に関しては、正直映画作品として感動しているのかどうか自分でもよくわかりませんが、またこんどのも感動してしまいました。

はやぶさのエピソードを映画にする際、はやぶさのたどった軌跡の、明らかな事実についてはどの作品も同じように伝えざるを得ないのですが、人間ドラマの部分をどのように味付けするかが微妙に違って面白いですね。

イオンエンジンの開発者、江口洋介と吉岡秀隆のぶつかり合いなんて、竹内結子主演のはやぶさ映画では全くなかったはず。
町工場のおやじを登場させたのも面白いと思います。

渡辺謙さんは、プロジェクトマネージャー山口(もちろんモデルは川口氏)を演じきっていたと思いますが、作品世界の中でのこの人、沈着冷静な研究者なのか、気合いと根性の情熱家なのか、よくわからないキャラクターです。たぶん両方を併せ持った人物なのでしょうが、若干不思議ちゃん…。渡辺謙が演じるべき人物像とはちょっと違うかも。

この作品のはやぶさプロジェクトチームメンバーの松本夏子役の女優さん、いろいろな作品にちらほら出演していると思いますが中村ゆりさんというらしい。ちょっと地味めの美女。割と好きなタイプ(^^;)。覚えておこう。





『麒麟の翼』

★★★★☆

原作もTVシリーズも見ていません。なので、完全に独立した映画作品として見たつもり。

なかなかよかったと思います。
刑事の捜査が、本当に地味なんだけど、丹念に事実を確認して、それをつなぎ合わせて真実にたどり着くという、基本に忠実な展開。見る側もその展開につき合わされるわけですが、安易に真実にはたどり着けないという大変さと、それでも少しずつ真実に近づいているという実感のバランスがとてもよかったと思います。

誰が犯人か?という謎もあるのですが、事件に関わっている人たちそれぞれの心の真実みたいなところの謎もあって、それが気持ちよく解けてゆきます。
たぶん、わかってしまえば何ということのないことだと思うのですが、最初に見えている部分をごくわずかに抑えて、どのような順序で事件の全貌に到達するか、というストーリーの組み立てがうまいんだろうなあ。





2012年1月22日日曜日

『ALWAYS 三丁目の夕日 '64』

★★★★☆

 一作目の感動はなかなか越えられないですが、二作目よりは満足感が高かったと思います。たぶん、子供たちの巣立ちというテーマが明確だったということもあるのかな。

 私は、このシリーズの一作目で堀北真希という女優さんを初めてちゃんと認識したので、彼女がすっかり奇麗になって、作品の中とはいえお嫁に行くというのは、なかなか感慨深いものがありました。
 子役の男の子たちもすっかり大きくなっていました。二作目のときは、作品の設定上は一作目からそんなに時間が経っていないのに子役が大きくなっていて違和感を覚えましたが、今回は設定上も時間が経っているので、素直に受け入れられました。

 作品の中で茶川先生とヒロミの間に子供ができます。1964年生まれということは今47歳ぐらいか、などと思いながら観ていたのですが、山崎監督、鈴木オートの堤真一、薬師丸ひろ子は1964年生まれだそうです。ちなみに私は1967年生まれ。大人たちに「君らは東京オリンピックを知らないんだね」と、さんざん言われてきました。

 3D版を観ました。正直言って、この作品はストーリー重視だと思うので、3Dであることはあまり重要ではない気がします。が、いくつか3D版を選んでよかったと思うシーンがありました。

 さて、このシリーズにさらなる続編はあるのでしょうか??

2012年1月15日日曜日

『ロボジー』

★★★★☆

コメディですが、大笑いというよりはほの可笑しい、矢口監督らしい作品でした。

この作品のキモは、ロボットの中に人が入って本物のふりをするというアイデアに尽きるでしょうね。その範囲の中で想像を大きく越えるものではなかったと思いますが、逆にもともとのアイデアが面白いので、どう作っても充分面白いと思います。

主役(?)のロボット、ニュー潮風のデザインは、かなり好き。最先端のロボットとしてはダサいんだけど、妙にキュートで絶妙だと思います。そして、構造的に人間が入って動かせるとは思えないのも、ストーリー上うまくできていると思います。ホンダにこのデザインでアシモを作ってほしい。
ニュー潮風のデザインが好みなので、星1/2個おまけ。

役者さんはみんな達者な人たちばかりなので、見ていてなんの違和感もありませんでした。チャンカワイは、もうちょっとおっとりした役柄かと思ったら、よくキレる役でした。
吉高由里子は、本人も相当変わった人らしいですが、ロボットオタクのヘンな女の子役がなかなかよかったと思います。

たまたま比較的近い時期に公開されていたハリウッドのロボット映画『リアル・スティール』と比べると、まるっきり違う作品。映画ってすごいなあ。


2012年1月4日水曜日

『ワイルド7』

★★★☆☆ 

うーん。何かが足りない気がします。

 バイク&ガンアクションがド派手な作品。でも、それだけかなあ。 

元犯罪者が警察の一員として超法規的に事件を処理するという非現実的な設定はいいと思うのですが、それにしたってリアリティを持たせる努力は必要だと思います。この作品は、色々な設定が破綻していると言えばいいのか、要はツッコミどころ満載です。
 ひたすらハード路線でいくのかと思ったら、ロマンスが混ざってくるので、ますますワケがわからない印象になりました。 

ワイルド7のメンバーだけでも7人、その他ストーリー上重要な人物が数名いてそれぞれの個性や過去のいわくがあるのに、2時間のストーリーの中では充分に説明しきれていないかも。だから、なぜこの人はここでこういう言動をするんだろう?という疑問が湧きます。

 瑛太くんはいい役者さんだとは思いますが、正直、ワイルドという感じじゃないかなあ。もっと適したキャストがいると思います。

 まあともかく、細かいことを気にせずにアクションを楽しむならいいのではないでしょうか。




2011年12月24日土曜日

『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』


★★★★☆

この手の、実在の人物を主人公にした作品の多くは、その人物を美化しすぎる傾向にあるので、見る側としてもそれなりに疑ってかからないといけません。『真実』などとサブタイトルについているけど、きっと真実じゃないんだろうと思っています。

それを前提として見て、役所広司演じる山本五十六は大変魅力的に描かれています。穏やかな平和主義者で、人情味があって、考えがブレず、いつも最善を尽くし、冷静沈着で、おごらず…。
そんな人物でも、個人的な想いと司令長官という公の立場としての行動や発言に微妙に差があるところは、とてもよくわかります。組織の中で活動するって、たいへんなんですよね。

戦争開始直前の日本の世論の動きは印象的。もしその当時、自分がそこにいたら、日独伊三国同盟反対、戦争回避という考えを持てたか、考えさせられます。

これが、2011年最後の映画となりました。今年観た映画は45本。2010年は27本で、そのときの自分としてはこれが限界だと思っていたのですが、大幅に増えました。ただなあ、やっぱりこれだけ映画館に足を運ぶと、負担もそれなり。2012年はどうしたものか…。




『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』

★★★★☆

面白かったです。
これぞアクション映画という 感じなので、難しいことを考えずに楽しめばいい作品だと思います。モスクワ、ドバイ、ムンバイと、世界各地の風景の中にトム・クルーズがいるという絵も面白いし、展開がスピーディで飽きさせません。

スパイの仕事としては、けっこうミスが多いので有能とは言いがたい気もしますが、そんな細かいことを気にしてはいけません。

音楽は、それぞれの 舞台に合わせて、その国っぽい音楽になっていましたが、 何となくアメリカ人の思い込みが入っているように思えました。

公式サイトは、こちら。
http://www.mi-gp.jp








『源氏物語 -千年の謎-』

★★★☆☆

源氏物語の中の世界と、源氏物語を書いている紫式部の世界が並行して描かれる構成は、ストーリーを2倍楽しめるのでよかった気がします。
『千年の謎』というサブタイトルは、式部がなぜ源氏物語のストーリーをあのように描いたのか?という謎に迫るという意味が込められていたのだと思いますが、言うほどのものではなかったかと思います。

途中、生き霊対陰陽師のホラー映画みたいになってどうなることかと思いましたが、まあほどほどに抑えられていたようです。

生田斗真の光源氏は、予告編などではちょっと違和感を覚えたのですが、本編ではそれほど気になりませんでした。

ちなみに私、『源氏物語』をちゃんと読んだことはありません(^^;)。

公式サイト(?)は、こちら。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/201111-01/





2011年12月11日日曜日

『リアル・スティール』

★★★☆☆

まあなんというか、細かいことは考えずに楽しむ映画といったところでしょうか。

話の進む方向も単純明快で、結果の予想もつくのですが、その中で熱くなったり切なくなったり爽快になったりする作りです。こういう作品を楽しめる感覚って、『水戸黄門』を見て毎回楽しいと思う感覚と通じるものがあるような気がして、自分としては素直に受け入れたくないような…(^^;)。
観客が格闘技に求めるものがエスカレートして、人間の格闘技よりもっと刺激的で暴力的なものを求めたために、ロボット格闘技が生まれ人間の格闘技がすたれたという、文明批判的な一節も出てくるのですが、映画全体としては特にそういうメッセージを伝えようとは思っていないみたいでした。

ロボットは当然CGだと思いますが、本当によくできていて、近い将来こんなふうに人間とロボットが並んでいる光景が当たり前になるんだろうなあ、と思わせます。
ハリウッドのロボットデザインは、日本とはかなりおもむきが違いますね。『トランスフォーマー』などもそうですが、複雑すぎて、後からは色ぐらいしか思い出せません。同じハリウッドでも『スター・ウォーズ』のR2-D2やC-3POは記憶に残りやすい気がします。個人的にはあのくらいが程よいさじ加減だと思いますが、今となっては古くさいということになるのかな。

ところで、ロボット格闘技と聞いて、かつて『プラレス3四郎』というマンガがあったのを思い出しました(^^;)。
公式サイトは、こちら。
http://disney-studio.jp/movies/realsteel/









2011年12月4日日曜日

『アントキノイノチ』

★★★☆☆

暗い過去を持つ男女を岡田将生君と榮倉奈々ちゃんが演じています。過去の出来事の重さや、ハッピーエンドとは言えない終わり方の割に、作品全体の印象は、爽やか青春ラブストーリーでした。

たぶん、主役二人の俳優が爽やかすぎるのかなあ。
岡田君は『重力ピエロ』のときに、純粋すぎる凶暴性みたいな役がはまっていたせいか、今作でも爽やかなルックスの裏に陰や毒がある感じがしなくもありませんでした。
榮倉奈々ちゃんは、テレビドラマなどに出演しているのを見たことはあるのですが、自分の中でどう捉えていいのか未だに定まらない女優さん。顔は、愛嬌があると思うし、演技も悪くはないんだけど、自分にとっては、今のところ何か心動かされる感じがないんですよね。

遺品整理という「死」と近い仕事が登場するしタイトルも「〜イノチ」なので、生死について深く考えさせられる作品かと思っていたのですが、近い時期に観た『エンディングノート』の印象が非常に強かったせいか、相対的に浅く感じました。