ほのぼの系のあったかい作品。けっこう好き。
舞台は阪急今津線。なぜこの路線を選んだのかわかりませんが、ローカル線でもなく、幹線とも言えず、あまりにも普通すぎて注目されにくいというところを狙ったのでしょうか。私は関東人なので、映画から見た印象だけですが、かなり絶妙な感じがしました。
電車の車両、駅の様子、駅員や車掌の車内アナウンスなどもしっかり描かれているので、電車が好きな人はそれだけでも楽しいかも。また、阪急線沿線の人たちなら、自分の生活圏内の映画なので、さぞかし楽しいことでしょう。
タイトルに"片道15分"とあったので、この時間にはこだわりがあるのかと思いましたが、別に実時間で作られているわけではありませんでした。途中に回想シーンなんかを挟みながら物語が進行するから、仕方がないですね。
もともと知り合いではない人たちが、阪急電車の中でどのように関わりあうのかと思ったら、結構直接的に関わっていましたね。私は、もっと弱いつながりを予想していました。特に、最後、中谷美紀と戸田恵梨香が仲良くなるところは、個人的にはなくてもいい気がしました。あの感じだと、その後継続的に付き合っていきそうな雰囲気でしたが、電車の中でお互いの人生が一瞬だけ交差する、その刹那の物語で終始した方がいいと思うのですが…。
出演者は関西出身の人とそうでない人がいたようですが、割と関西弁は抑え気味?というより下手な感じがしましたが、これも関東人である私には正確な評価ができません。
戸田恵梨香さんが関西出身なのは何となく気づいていました。
関西の人は、カ行の母音をはっきりと発音する傾向があります。例えば「タクシー」なら、関東の人の場合は「takshi-」とほとんど"k"の子音のみしか聞こえませんが、関西の人は「takushi-」となり、"ku"の母音の"u"をはっきりと音に出します。
戸田恵梨香さんの発音は、関西弁のセリフではなくても、このカ行の母音の特徴がはっきり現れています。
後の出演者の出身地は知りませんでしたが、調べてみると予想以上に関西出身の人が多いようです。なんと、芦田愛菜ちゃんも兵庫県出身のようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿