2016年4月23日土曜日

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

★★★★☆

黒木華ファンなら観に行った方がいいと友人に勧められて、ファンというほどではないんじゃないかと自分では思うのですが、結局観に行きました。

実は、岩井俊二作品はこれまでちゃんと見たことがありませんでした。ストーリー展開にはっきりとした起承転結というか必然性がなくロードムービー的なところは、勝手に想像していたイメージとほぼ同じでしたが、意外と笑いの要素もあり、現実的で生々しい要素もあるんですね。もっとポエムみたいな作風かと思っていたもので。

黒木華さんはとてもよかったと思います。花があるヒロインという感じではなく、おとなしく、目立たず、友達も少なく、特別な才能もなく、主張もなく、どちらかというと惰性で生きている地味な女性が、とてもはまっていました(ほめています。念のため ^^;)。
ちょうど今テレビでやっているドラマ『重版出来!』では、やたらとポジティブで突っ走る役をちょっとコミカルに演じているので、より一層女優としての幅を感じます。

Coccoさんは、予想以上にいい演技だったと思います。割と精神的に不安定な人というイメージがあり、演じている役柄もそんなキャラクターなので、リアリティがあるとも言えますが、ちょっと痛々しいというか危ういというか、どうしてもネガティブな見方になってしまう気がしました。

綾野剛さん演じる安室は役柄が本当にあやしげ。結局最後まで敵なのか味方なのかよくわかりませんでした。そのよくわからない感じを演じていたんだと思います。

それにしても3時間は長い!インド映画でも日本で上映する場合はカットして3時間未満になっていることが多いのに。


公式サイトは、こちら。
http://rvw-bride.com







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