この作品は、主演のレオナルド・ディカプリオに興味があったわけではなく、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のイリャリトゥ監督作品であることが興味を持った一番の理由でした。
あとは、坂本龍一の音楽。ずいぶん前から映画館では予告編が流れていたのですが、"音楽"らしきものが予告編の中ではまったく流れず、ずっと気になっていました。
実際に見てみると『バードマン〜』の全カットがつながってワンカットになっているというようなトリッキーな映像でもなく、ただただワイルドで粗暴で怒りや恨みに満ちた復讐劇でした。
ストーリーは極めて単純なので、その中で観る側の緊張感を途切れさせないのは、監督の腕前だとは言えるかもしれません。
坂本龍一の音楽は、うーん、なんとも…。もともと監督から「"音楽"というよりは"音"なんだ」というリクエストがあり、メロディがない音作りをしたらしいですが、限りなくサウンド・エフェクトに近い感じ。それでも坂本龍一っぽいと言われればそんな気がしなくもないですが、坂本龍一に頼む必要があったのかなあとも思いました。
予告編には音楽が入っていないと思っていたのですが、"音"は入っていました。あれも坂本龍一が作曲した"音楽"だったのかな。
荒涼として人間を寄せつけない感じの大自然の映像はとてもよかったと思います。
作品の中で、ネイティブ・アメリカンと白人の関係も描かれているのですが、あらためて今のアメリカ人は単なる侵略者だということを思い出させてくれますね。これは、この作品の主題ではないんだろうけど。
公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/revenant/
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