★★★★☆
前作の『トップガン』は、上映当時話題になったことはおぼえていますが、映画館では観ていません。後にテレビで観た可能性はありますが、まったくおぼえていません。
今作は、前作の直接の続編ということで、トム・クルーズ演じるマーヴェリックが教官としてトップガンに戻ってくるというストーリーですが、全体として見た場合、結局マーヴェリックの"現役バイロットとしての"活躍を描いているとしか思えないので、ちょっと想像と違いました。
高い技術を持った者が老いていくことや、その技術をいかに若い者に継承していくかといった問題は映画として充分見応えのあるテーマとなりうると思いますし、トム・クルーズも実際そういう年齢だと思います。本作が話題になったのもそこがおじさん世代の共感を得たからかと思っていたのですが、そうではなかったようです。個人的には、おじさんとして生きるトム・クルーズを見て見たかったと思います。
本作は、ウクライナでの戦争が継続中の上映でした。作中の敵国が具体的にどこなのかは語られていませんが、どんなにカッコよく描いても、戦闘機が活躍するということは敵の命を奪うこと。エンターテインメントとしてミッションの成功を大喜びする描写は必要だと思いますし、この作品の中で戦争の是非を問うのは違うでしょうが、見る側としては「スカッとして気持ちよく観終わった」というわけではありませんでした。
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