★★★★☆
ひとことで言うと、とても不思議な映像作品。
主人公が舞台に立つプレッシャーなどで精神的に錯乱した状態に陥るという点と鳥のモチーフがどうしても『ブラック・スワン』を思い出させますが、『バードマン〜』の方がずっとぶっ飛んだ作品。
ただ、目新しいのは映像処理技術やBGMなどの斬新なアイデアなのですが、この作品にそのアイデアを組み合わせる必然性があったのかを考えると、正直よくわかりません。
強いて言えば、主人公の精神の異常性や緊張感みたいなものを感じさせる効果はあったような気がします。まあ感覚的には、作品世界にはまっていた(というか映像処理、BGMも含めて作品世界を構成していた?)と思います。
例えば『ゼロ・グラビティ』の映像表現は、その後の作品の基準を変えてしまうような影響力を感じたのですが、『バードマン〜』の映像表現は、今後の作品の基準を変えてしまうというよりは、この作品単独でユニークな表現をしているだけという印象です。
上映時間のほとんど全てが1カットでつながっています。それも、単純に主人公をハンディカメラで追い回すだけではなく、時間が経過したり、屋外から窓を通過して屋内へ移動したりローアングルからハイアングルへ劇的に目線が変わったり。もちろん実際には、別々に撮影したカットをCGで滑らかにつないているんだろうけど、あれだけ徹底的にやれば今までにない感覚が生まれます。
ただ、若干セリフが頭に入ってこない気がしたのは、この1カット手法のためかもしれません。
ドラムのみのBGMがかなりあり、映像を見ながらアドリブで叩いたんじゃないかという感じのもので、強く印象に残りました。
冒頭の作品タイトルのところは、ドラムBGMと動くタイポグラフィーがシンクロしていてそこだけ取り出してもなかなかカッコよくて、「お、これは作品は普通の作品じゃないな」と思わせるものでした。
その斬新な要素を除くと、登場人物の多くが自分勝手で、すぐにキレて感情が爆発してしまって、見ていて何らハッピーな気分にはならない作品でした(^^;)。
映画館で、私の後ろの列に若い男女3人組が座ったのですが、彼らがチョイチョイしゃべるし、作品内のちょっとした下ネタでいちいち笑うし、私の2つ隣の空席の背もたれに足を載せて、それが私の視界に入ってくるし、背もたれの振動も伝わってくるしで、映画を鑑賞する環境としては劣悪でした。
本来、この作品を観に来るような客層の人ではなさそうな気がしました。タイトルだけ見て『バットマン』や『スパイダーマン』のような娯楽作品と勘違いしたのかなあ。
公式サイトは、こちら。
http://www.foxmovies-jp.com/birdman/
2015年4月29日水曜日
2015年4月25日土曜日
『ドラゴンボールZ 復活の「F」』
★★★☆☆
"鳥山明脚本"に引かれて観てしまいました。
結果としては、まあいつものパターンではあるのですが、単純明快でよかったと思います。
ドラゴンボールというと、ある時期からは、
強い敵が現れる→最初は悟空は負けてしまう→修行その他でパワーアップ→悟空の仲間たちもコテンパンにやられる→最後にパワーアップした悟空登場。敵をやっつける
みたいな基本フォーマットができあがってしまっているのですが、映画作品ででこれをやるのは時間的に無理があるように思います。悟空のパワーアップもいい加減飽きてきて、髪の色は何色あるの?とツッコミたくなる状況です。悟空の仲間たちも多すぎて、悟空を活躍させるためには他の仲間はザコ扱いせざるを得なくなってしまいます。
今回の作品はその辺の課題がかなり整理されていたと思います。
青い髪の悟空は“超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人”だそうです。個人的には、今回の作品ではあの設定はなくてもよかったと思いますが、きっとドラゴンボールのお約束として許されなかったのでしょう(^^;)。ただ、どうやってその力を会得したかはストーリー上どうでもよく、特に時間をかけて描かれているわけではありません。
今回の作品に悟天とトランクスは出てきません。登場させて、超サイヤ人なのに対して活躍する場もないくらいなら、登場人物を絞り込んでそれぞれに意味のある役割を持たせた方が作品として引き締まるので、悪くない考え方だと思います。その代わりに天津飯や亀仙人がフリーザ軍との戦いに参加するのはちょっと違和感がありましたが…(^^;)。
結局のところ今回の作品には、パワーアップしたフリーザとパワーアップした悟空の戦いを見せることがほぼ全てで、基本フォーマットのそれ以外の要素は極力排除した作りになっていたということだと思います。
そこに鳥山明的笑いが程よい塩梅で散りばめられていたと思います。
公式サイトは、こちら。
http://www.dragonball2015.com
"鳥山明脚本"に引かれて観てしまいました。
結果としては、まあいつものパターンではあるのですが、単純明快でよかったと思います。
ドラゴンボールというと、ある時期からは、
強い敵が現れる→最初は悟空は負けてしまう→修行その他でパワーアップ→悟空の仲間たちもコテンパンにやられる→最後にパワーアップした悟空登場。敵をやっつける
みたいな基本フォーマットができあがってしまっているのですが、映画作品ででこれをやるのは時間的に無理があるように思います。悟空のパワーアップもいい加減飽きてきて、髪の色は何色あるの?とツッコミたくなる状況です。悟空の仲間たちも多すぎて、悟空を活躍させるためには他の仲間はザコ扱いせざるを得なくなってしまいます。
今回の作品はその辺の課題がかなり整理されていたと思います。
青い髪の悟空は“超サイヤ人ゴッドのパワーを持ったサイヤ人の超サイヤ人”だそうです。個人的には、今回の作品ではあの設定はなくてもよかったと思いますが、きっとドラゴンボールのお約束として許されなかったのでしょう(^^;)。ただ、どうやってその力を会得したかはストーリー上どうでもよく、特に時間をかけて描かれているわけではありません。
今回の作品に悟天とトランクスは出てきません。登場させて、超サイヤ人なのに対して活躍する場もないくらいなら、登場人物を絞り込んでそれぞれに意味のある役割を持たせた方が作品として引き締まるので、悪くない考え方だと思います。その代わりに天津飯や亀仙人がフリーザ軍との戦いに参加するのはちょっと違和感がありましたが…(^^;)。
結局のところ今回の作品には、パワーアップしたフリーザとパワーアップした悟空の戦いを見せることがほぼ全てで、基本フォーマットのそれ以外の要素は極力排除した作りになっていたということだと思います。
そこに鳥山明的笑いが程よい塩梅で散りばめられていたと思います。
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2015年4月18日土曜日
『ジヌよさらば -かむろば村へ-』
★★★☆☆
松尾スズキ監督作品というと『クワイエットルームへようこそ』をテレビ放送だったかレンタルだったかで観たことがあります。作品の内容はほとんど覚えていませんが、独特の面白さがあったことだけは記憶に残っています。
今回の作品を観て「ああ、こんなノリだったなあ」と、松尾スズキテイストを思い出しました。
実はこの作品、もともと観るつもりはなかったのですが、"お金を使わない生活"という設定が面白いと思っていたのと、"試写会で爆笑だった"という報道などがあったので観る気になりました。
結果としては、確かに笑いの要素はたくさんあったけど、爆笑する程ではなかったかなあ(^^;)。
こちらが勝手に期待していたのは、"お金を使わない生活"を実現するための奇想天外な工夫とかそれによる大騒動とかの、知恵比べ的な笑いだったのですが、それもちょっと違いました。
どちらかというと、クセのある村民たちのエピソード、特に阿部サダヲさん演じる村長の人物像や過去にフォーカスされている印象でした
阿部サダヲさんと松たか子さんは、以前『夢売るふたり』という作品で夫婦役を演じていたのをはっきりと覚えていたので、違う作品で同じ設定、しかも割と生活水準も近い雰囲気なので、不思議な感じでした。
三谷幸喜さんが特別出演してします。
公式サイトは、こちら。
http://www.jinuyo-saraba.com
松尾スズキ監督作品というと『クワイエットルームへようこそ』をテレビ放送だったかレンタルだったかで観たことがあります。作品の内容はほとんど覚えていませんが、独特の面白さがあったことだけは記憶に残っています。
今回の作品を観て「ああ、こんなノリだったなあ」と、松尾スズキテイストを思い出しました。
実はこの作品、もともと観るつもりはなかったのですが、"お金を使わない生活"という設定が面白いと思っていたのと、"試写会で爆笑だった"という報道などがあったので観る気になりました。
結果としては、確かに笑いの要素はたくさんあったけど、爆笑する程ではなかったかなあ(^^;)。
こちらが勝手に期待していたのは、"お金を使わない生活"を実現するための奇想天外な工夫とかそれによる大騒動とかの、知恵比べ的な笑いだったのですが、それもちょっと違いました。
どちらかというと、クセのある村民たちのエピソード、特に阿部サダヲさん演じる村長の人物像や過去にフォーカスされている印象でした
阿部サダヲさんと松たか子さんは、以前『夢売るふたり』という作品で夫婦役を演じていたのをはっきりと覚えていたので、違う作品で同じ設定、しかも割と生活水準も近い雰囲気なので、不思議な感じでした。
三谷幸喜さんが特別出演してします。
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2015年4月14日火曜日
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
★★★★☆
前篇も含めて、全体としてなかなか面白かったと思います。
中学生が自らの手で学校内裁判を行うというアイデアがこの作品の面白さだと思いますが、謎解き重視で描くか、中学生たちの成長の物語にするかで、大きく印象が異なると思います。
この作品は、両方を狙っているのでしょうが、結果的には両方ともちょっと物足りなさを感じました。
謎解きという意味では、予想を超えたものではなかったかなあ。
明らかに裁判の趣旨と違う方向に話がブレるのは、中学生の成長物語として彼らの本音を吐き出させる必要があるのでしょうが論理ゲームとしてはちょっと余計なノイズにも思えます。
裁判に積極的に関わった中学生のうち、藤野さんや神原くん以外は、その過程で何を思いやり終えてどう感じたのか全く描かれていないので、それもちょっと残念。
全体としては、前篇、後篇の2部構成でとても丁寧に描いているのに物足りないということは、テレビドラマとかでもっと時間をかけた方がいいのかもしれません。
そう考えると、大人になった主人公が教師として母校に赴任してきて中学生だった頃を回想するというくだりは削ってもいいような気がしました。
主人公藤野涼子役の藤野涼子さんは、やっぱりとてもよかったと思います。
公式サイトは、こちら。
http://solomon-movie.jp
前篇も含めて、全体としてなかなか面白かったと思います。
中学生が自らの手で学校内裁判を行うというアイデアがこの作品の面白さだと思いますが、謎解き重視で描くか、中学生たちの成長の物語にするかで、大きく印象が異なると思います。
この作品は、両方を狙っているのでしょうが、結果的には両方ともちょっと物足りなさを感じました。
謎解きという意味では、予想を超えたものではなかったかなあ。
明らかに裁判の趣旨と違う方向に話がブレるのは、中学生の成長物語として彼らの本音を吐き出させる必要があるのでしょうが論理ゲームとしてはちょっと余計なノイズにも思えます。
裁判に積極的に関わった中学生のうち、藤野さんや神原くん以外は、その過程で何を思いやり終えてどう感じたのか全く描かれていないので、それもちょっと残念。
全体としては、前篇、後篇の2部構成でとても丁寧に描いているのに物足りないということは、テレビドラマとかでもっと時間をかけた方がいいのかもしれません。
そう考えると、大人になった主人公が教師として母校に赴任してきて中学生だった頃を回想するというくだりは削ってもいいような気がしました。
主人公藤野涼子役の藤野涼子さんは、やっぱりとてもよかったと思います。
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2015年4月5日日曜日
『エイプリルフールズ』
★★★★☆
面白かったと思います。
『エイプリルフールズ』というタイトルと、大量のキャストの存在を知っただけで、作品のコンセプトが想像できました。
つまり、様々なシチュエーションで嘘にまつわるエピソードが描かれ、それらが実はつながっていて、最後には「ああ、なるほど」となるような作品。
三谷幸喜さんの『有頂天ホテル』も似たノリだと思うのですが、このようなストーリー展開は私の大好物。
実際、期待に違わぬ「ああ、なるほど」を感じられました。
途中、泣き笑いの要素も散りばめられていますが、全体的には軽いエンターテインメントで、大作としてありがたがるような作品ではないと思いますが、こういうの好きなんですよねえ、やっぱり。
途中、エピソードのつながりがわからない部分があって、展開がはやくて見落としたのかとずっと気になっていたら、最後に謎解きが出てきたものがありました。どうしてアレだけ後出しにしたんだろうなあ。もう少し早めに種明かししてくれれば、気持ちの引っ掛かりが解消されて、気が散らなかったのに。
ほんの1シーンだけ登場した小池栄子さんが、どういうキャラクターなのかよくわかりませんでした(^^;)。
公式サイトは、こちら。
http://aprilfools.jp
面白かったと思います。
『エイプリルフールズ』というタイトルと、大量のキャストの存在を知っただけで、作品のコンセプトが想像できました。
つまり、様々なシチュエーションで嘘にまつわるエピソードが描かれ、それらが実はつながっていて、最後には「ああ、なるほど」となるような作品。
三谷幸喜さんの『有頂天ホテル』も似たノリだと思うのですが、このようなストーリー展開は私の大好物。
実際、期待に違わぬ「ああ、なるほど」を感じられました。
途中、泣き笑いの要素も散りばめられていますが、全体的には軽いエンターテインメントで、大作としてありがたがるような作品ではないと思いますが、こういうの好きなんですよねえ、やっぱり。
途中、エピソードのつながりがわからない部分があって、展開がはやくて見落としたのかとずっと気になっていたら、最後に謎解きが出てきたものがありました。どうしてアレだけ後出しにしたんだろうなあ。もう少し早めに種明かししてくれれば、気持ちの引っ掛かりが解消されて、気が散らなかったのに。
ほんの1シーンだけ登場した小池栄子さんが、どういうキャラクターなのかよくわかりませんでした(^^;)。
公式サイトは、こちら。
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2015年3月18日水曜日
『ソロモンの偽証 前篇・事件』
★★★☆☆
原作は読んでいません。
前篇と後篇に分かれているので、前篇しか観ていない現段階では謎が提示されただけなので星3つ以上つけようがないですね。
ただ、作品に引き込まれたし、後篇で何がどうなるのかとても気になるので、前篇としてはよかったのだと思います。
全く意識していなかったのですが、黒木華さんがこの作品にも登場します。しかも『幕が上がる』と同様教師役。でも本作では、ものすごく気が弱い、すぐに倒れちゃうような役。『幕が上がる』の生徒たちをリードしていく先生役のイメージが残っていたので、ちょっと演技がわざとらしく見えてしまったかなあ。でもきっと、彼女のビジュアルにはこういう気の弱い役は合っているような気がします。
主役の藤野涼子役の藤野涼子さんは、本作が役者デビューだそうですが、すごくうまく役にはまっていると思います。学校で起こった事件の裁判を学校で、生徒主導でやりたいと言い出す学級委員役ですが、ちょっと地味だけど端正な顔立ちがいかにも学級委員という感じで、優等生の反乱のコワさみたいなものを感じました。演技も全然違和感ありませんでした。
ちょっと気に入らなかったのは、多くの登場人物が、断片的な事実だけをみてすぐに犯人を決めつけたり誰かをうそつき呼ばわりしたり、すごく思考が短絡的なこと。後篇の裁判で真実が明らかになるという展開の都合上、前篇では真実が歪んでいないといけないということかと思うのですが、ちょっと安易すぎる印象でした。
平日のレイトショーだったのですが、上映開始時間まで客席には私一人。最終的なお客さんはおそらく3〜4人。うーん、もう少し評価されてもいい作品だと思うけどなあ。
公式サイトは、こちら。
http://solomon-movie.jp
原作は読んでいません。
前篇と後篇に分かれているので、前篇しか観ていない現段階では謎が提示されただけなので星3つ以上つけようがないですね。
ただ、作品に引き込まれたし、後篇で何がどうなるのかとても気になるので、前篇としてはよかったのだと思います。
全く意識していなかったのですが、黒木華さんがこの作品にも登場します。しかも『幕が上がる』と同様教師役。でも本作では、ものすごく気が弱い、すぐに倒れちゃうような役。『幕が上がる』の生徒たちをリードしていく先生役のイメージが残っていたので、ちょっと演技がわざとらしく見えてしまったかなあ。でもきっと、彼女のビジュアルにはこういう気の弱い役は合っているような気がします。
主役の藤野涼子役の藤野涼子さんは、本作が役者デビューだそうですが、すごくうまく役にはまっていると思います。学校で起こった事件の裁判を学校で、生徒主導でやりたいと言い出す学級委員役ですが、ちょっと地味だけど端正な顔立ちがいかにも学級委員という感じで、優等生の反乱のコワさみたいなものを感じました。演技も全然違和感ありませんでした。
ちょっと気に入らなかったのは、多くの登場人物が、断片的な事実だけをみてすぐに犯人を決めつけたり誰かをうそつき呼ばわりしたり、すごく思考が短絡的なこと。後篇の裁判で真実が明らかになるという展開の都合上、前篇では真実が歪んでいないといけないということかと思うのですが、ちょっと安易すぎる印象でした。
平日のレイトショーだったのですが、上映開始時間まで客席には私一人。最終的なお客さんはおそらく3〜4人。うーん、もう少し評価されてもいい作品だと思うけどなあ。
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『幕が上がる』
★★★☆☆
結局観ちゃいました、ももクロ映画。
前評判通り、青春映画として結構ちゃんとしていました。
本広克行監督らしさはあまり感じなかった気がします。私の中では、本広作品はちょっと外した笑いが入っているイメージがあるのですが、この作品にはそういう要素はあまりなかったので。
最初の方に、使い終わった台本を焼くシーンがあるのですが、その本のタイトルが確か「ウィンタータイムマシン・ブルース」。本広作品に『サマータイムマシン・ブルース』というのがあるので、そのパロディですね。
ももクロのメンバーたちの演技は、意外とちゃんとしていました。彼女たちはいつもキャッキャ笑っている印象しかなかったので、真顔の演技を見ると随分雰囲気が違っていました。で、やっぱりこのコたちはキャッキャ笑っていて初めて魅力的なんだな、と思ったり…(^^;)。
そしてやはり注目して見てしまう黒木華さん。この作品では、学生演劇出身の先生役で、ものすごく厳しいわけでもなくものすごくやさしいわけでもないけど、演劇部に信頼され彼女たちをリードし背中を押す立ち位置。キャスティングとしてぴったりだったかはちょっとよくわかりませんが、私的には満足(^^;)。
映画館のお客さん、少なかったなあ。ももクロのメンバーが、全国全ての上映館で舞台挨拶を実施したらしいから、モノノフのみなさんは、そこを狙ったのかな。静かに観られてよかったけど…。
公式サイトは、こちら。
http://www.makuga-agaru.jp
結局観ちゃいました、ももクロ映画。
前評判通り、青春映画として結構ちゃんとしていました。
本広克行監督らしさはあまり感じなかった気がします。私の中では、本広作品はちょっと外した笑いが入っているイメージがあるのですが、この作品にはそういう要素はあまりなかったので。
最初の方に、使い終わった台本を焼くシーンがあるのですが、その本のタイトルが確か「ウィンタータイムマシン・ブルース」。本広作品に『サマータイムマシン・ブルース』というのがあるので、そのパロディですね。
ももクロのメンバーたちの演技は、意外とちゃんとしていました。彼女たちはいつもキャッキャ笑っている印象しかなかったので、真顔の演技を見ると随分雰囲気が違っていました。で、やっぱりこのコたちはキャッキャ笑っていて初めて魅力的なんだな、と思ったり…(^^;)。
そしてやはり注目して見てしまう黒木華さん。この作品では、学生演劇出身の先生役で、ものすごく厳しいわけでもなくものすごくやさしいわけでもないけど、演劇部に信頼され彼女たちをリードし背中を押す立ち位置。キャスティングとしてぴったりだったかはちょっとよくわかりませんが、私的には満足(^^;)。
映画館のお客さん、少なかったなあ。ももクロのメンバーが、全国全ての上映館で舞台挨拶を実施したらしいから、モノノフのみなさんは、そこを狙ったのかな。静かに観られてよかったけど…。
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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い目のキャスバル』
★★★☆☆
iTunesStoreのビデオレンタルで観ました。
原作のマンガは読んでいるのですが、結構前なのでディテールは覚えていません。でも割とそのままアニメにした印象。
原作者、総監督として安彦良和さんが関わっていて、キャラも確かに安彦キャラですが、やはり本人がアニメーターとして絵を描いているわけではないせいか、やっぱり"味"が違いますね。どちらかというと、制作プロセスや機材の変化によるのかなあ。
ファースト・ガンダムの面白さがだんだんわかるようになってきたころ、作り手(富野さん?)は、ジオン公国で実権を握っているのがジオンではなくザビ家で、ジオンはザビ家に暗殺されて、でもジオンのニュータイプ思想をザビ家は政治的に利用して…みたいな込み入った設定をどうやって考えたんだろう?その設定の中のどの時代でも物語は作れるのに、どうしてザビ家支配後の世界を選んだんだろう?などと考えたことがありました。
でも、この込み入った設定のおかげで、30年以上経ってからでもちゃんと過去の時代の物語が作れてしまうのだから、すごいもんだと思います。
そんな感じでファースト・ガンダムを観ていた自分にとっては今明かされる過去の物語は充分面白いのですが、今回の『〜青い目のキャスバル』だけを独立した作品として観た場合どうなんでしょうか…。時間も1時間ちょいで短いし、内容的にも地味だし、『機動戦士ガンダム』なのにガンダム出てこないし(^^;)。
公式サイトは、こちら。
http://www.gundam-the-origin.net
iTunesStoreのビデオレンタルで観ました。
原作のマンガは読んでいるのですが、結構前なのでディテールは覚えていません。でも割とそのままアニメにした印象。
原作者、総監督として安彦良和さんが関わっていて、キャラも確かに安彦キャラですが、やはり本人がアニメーターとして絵を描いているわけではないせいか、やっぱり"味"が違いますね。どちらかというと、制作プロセスや機材の変化によるのかなあ。
ファースト・ガンダムの面白さがだんだんわかるようになってきたころ、作り手(富野さん?)は、ジオン公国で実権を握っているのがジオンではなくザビ家で、ジオンはザビ家に暗殺されて、でもジオンのニュータイプ思想をザビ家は政治的に利用して…みたいな込み入った設定をどうやって考えたんだろう?その設定の中のどの時代でも物語は作れるのに、どうしてザビ家支配後の世界を選んだんだろう?などと考えたことがありました。
でも、この込み入った設定のおかげで、30年以上経ってからでもちゃんと過去の時代の物語が作れてしまうのだから、すごいもんだと思います。
そんな感じでファースト・ガンダムを観ていた自分にとっては今明かされる過去の物語は充分面白いのですが、今回の『〜青い目のキャスバル』だけを独立した作品として観た場合どうなんでしょうか…。時間も1時間ちょいで短いし、内容的にも地味だし、『機動戦士ガンダム』なのにガンダム出てこないし(^^;)。
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Blu-ray / DVD
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2015年2月14日土曜日
『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』
★★★☆☆
もともとは『踊る大捜査線』の本広克行監督が手がけるアニメ作品ということで、最初のTVシリーズ、第2シリーズをざっと観て、結局映画も観てしまいました。
『攻殻機動隊』などにも通じるシリアスな近未来SFもので、設定上の最大のポイントは"シビュラシステム"によって管理された社会。
この社会では、すべての人々の心理傾向が数値化され、犯罪を起こす可能性「犯罪係数」が一定数を越えると、実際に犯罪行為を行う前に取り締まり、処罰することで秩序を維持します。この管理を行うのがシビュラシステムで、物語は取り締まりを実際に行う"刑事"たちの活動を描いています。
おそらく、この設定のもと、いくらでも物語は作れると思うので、今後もどんどん続編は出てくるのかもしれませんが、実は最初のTVシリーズでシビュラシステムの謎、このシステムが抱える矛盾などに結構深く突っ込んでいるので、満を持して公開された劇場版も内容の濃さという点ではそれを上回るものではなく、単なる1エピソードという印象でした。
ところで、この作品の制作は、アニメ界では高い実績のあるプロダクションやスタッフの手によるものですが、本広総監督の影響力がどの程度なのかが観ていてもよくわかりません。例えば機動戦士ガンダムシリーズの富野由悠季総監督ほどの影響力ではないのだろうと思ったり…。
公式サイトは、こちら。
http://psycho-pass.com
もともとは『踊る大捜査線』の本広克行監督が手がけるアニメ作品ということで、最初のTVシリーズ、第2シリーズをざっと観て、結局映画も観てしまいました。
『攻殻機動隊』などにも通じるシリアスな近未来SFもので、設定上の最大のポイントは"シビュラシステム"によって管理された社会。
この社会では、すべての人々の心理傾向が数値化され、犯罪を起こす可能性「犯罪係数」が一定数を越えると、実際に犯罪行為を行う前に取り締まり、処罰することで秩序を維持します。この管理を行うのがシビュラシステムで、物語は取り締まりを実際に行う"刑事"たちの活動を描いています。
おそらく、この設定のもと、いくらでも物語は作れると思うので、今後もどんどん続編は出てくるのかもしれませんが、実は最初のTVシリーズでシビュラシステムの謎、このシステムが抱える矛盾などに結構深く突っ込んでいるので、満を持して公開された劇場版も内容の濃さという点ではそれを上回るものではなく、単なる1エピソードという印象でした。
ところで、この作品の制作は、アニメ界では高い実績のあるプロダクションやスタッフの手によるものですが、本広総監督の影響力がどの程度なのかが観ていてもよくわかりません。例えば機動戦士ガンダムシリーズの富野由悠季総監督ほどの影響力ではないのだろうと思ったり…。
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2015年2月11日水曜日
『ミルカ』
★★★★☆
インド映画のレベルの高さは私にとって既に当たり前なので驚くべきことではありませんが、とてもよくできていたと思います。インド国内では数々の映画賞を受賞した作品だそうです。
インド映画で、実話を元にした大河ドラマ的な作品は初めて観たと思います。
ミルカ・シンという実在の短距離走のアスリートの半生を描いた物語で、実際は割とシンプルなストーリーだと思いますが、ひとつひとつ丁寧に描いていますし、時間軸を入れ替えたりしてちょっと複雑さを出しています。余談ですが、この時間軸入れ替えの手法、最近私が観たインド映画ではよく使われているのですが、流行りでしょうか(^^;)。
153分、特にダレることもなく観ることができました。
インド・パキスタン分離独立の混乱が悲劇的に描かれているのも、実話ならでは。インドとパキスタンは仲が悪いという話は聞いたことがありましたが、どんな経緯があったのかよく知らなかったので、勉強になりました。
インド映画につきもののダンスシーンは最低限で、ストーリーと無関係に踊りだすわけではなく、実際にストーリーの中で踊る芝居を入れてあるという控え目な演出となっていました。どうもこの作品の監督はダンスシーン否定派のようです。インドにもそういう監督がいるんですね(^^;)。
笑いの要素もほんの少し。実はこの作品には、ブレイク前の武井壮さんが出演しているということを私は観る前から知っていたのですが、彼の登場で監督の計算にはない笑いが客席から起こるかも、と思っていましたが、特にそんなことはありませんでした。
ミルカ・シン役のファルハーン・アクタルの肉体は、短距離走選手と言われて何の違和感もないマッチョぶり。
この人の顔なんですが、ふとした瞬間に日本の俳優の池内博之さんっぽく見えました(^^;)。
この作品の邦題は『ミルカ』ですが、原題は『BHAAG MILKHA BHAAG』。
字幕をよく見ていたらコーチがミルカに対して「BHAAG !」と叫んでいるところを「走れ」と訳しているところと「逃げろ」と訳しているところがありました。もしかすると「走れ」と「逃げろ」の両方の意味を持つ言葉なのかもしれません。
インド・パキスタン分離独立で言われた「逃げろ、ミルカ」と、アスリートとして言われた「走れ、ミルカ」のダブルミーニングを込めたタイトルだとしたら、まさにこの作品の核心をついていると思います。
公式サイトは、こちら。
http://milkha-movie.com
インド映画のレベルの高さは私にとって既に当たり前なので驚くべきことではありませんが、とてもよくできていたと思います。インド国内では数々の映画賞を受賞した作品だそうです。
インド映画で、実話を元にした大河ドラマ的な作品は初めて観たと思います。
ミルカ・シンという実在の短距離走のアスリートの半生を描いた物語で、実際は割とシンプルなストーリーだと思いますが、ひとつひとつ丁寧に描いていますし、時間軸を入れ替えたりしてちょっと複雑さを出しています。余談ですが、この時間軸入れ替えの手法、最近私が観たインド映画ではよく使われているのですが、流行りでしょうか(^^;)。
153分、特にダレることもなく観ることができました。
インド・パキスタン分離独立の混乱が悲劇的に描かれているのも、実話ならでは。インドとパキスタンは仲が悪いという話は聞いたことがありましたが、どんな経緯があったのかよく知らなかったので、勉強になりました。
インド映画につきもののダンスシーンは最低限で、ストーリーと無関係に踊りだすわけではなく、実際にストーリーの中で踊る芝居を入れてあるという控え目な演出となっていました。どうもこの作品の監督はダンスシーン否定派のようです。インドにもそういう監督がいるんですね(^^;)。
笑いの要素もほんの少し。実はこの作品には、ブレイク前の武井壮さんが出演しているということを私は観る前から知っていたのですが、彼の登場で監督の計算にはない笑いが客席から起こるかも、と思っていましたが、特にそんなことはありませんでした。
ミルカ・シン役のファルハーン・アクタルの肉体は、短距離走選手と言われて何の違和感もないマッチョぶり。
この人の顔なんですが、ふとした瞬間に日本の俳優の池内博之さんっぽく見えました(^^;)。
この作品の邦題は『ミルカ』ですが、原題は『BHAAG MILKHA BHAAG』。
字幕をよく見ていたらコーチがミルカに対して「BHAAG !」と叫んでいるところを「走れ」と訳しているところと「逃げろ」と訳しているところがありました。もしかすると「走れ」と「逃げろ」の両方の意味を持つ言葉なのかもしれません。
インド・パキスタン分離独立で言われた「逃げろ、ミルカ」と、アスリートとして言われた「走れ、ミルカ」のダブルミーニングを込めたタイトルだとしたら、まさにこの作品の核心をついていると思います。
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