2015年9月12日土曜日

『映画 みんな!エスパーだよ!』

★☆☆☆☆

いやあ、くだらない(^^;)。
実は、テレビドラマをちょっとだけ見たことがあります。まさか映画になるような作品だとは思っていなかったのでつい気になって観てしまいましたが、ノリがテレビのときとまったく同じで、これといってスケールアップした様子はありません。

まあそれが狙いなのでしょうが、SFとしても見るべきところはないし、ストーリー展開もメリハリがないし、エロさは男子中学生の妄想レベル。
その路線で思いっきり振り切っているので、むしろすがすがしい気もしますが、自分としては価値がよくわかりませんでした。

公式サイトは、こちら。
http://esper-movie.gaga.ne.jp

2015年8月22日土曜日

『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

★★★★☆

このシリーズもすでに5作目。さらに他のスパイ・アクションものなども含めて考えると相当数の作品があるはずですが、ざっくり言ってしまえば、どれも同じようなものです(^^;)。
そういった定石というかお約束というかワンパターンというか、そういったものを前提としたうえで、やっぱりハラハラ、ドキドキ、ワクワクすることができたので、よかったと思います。

一時期この手の映画では、ネットワーク上でのハッキング v.s. セキュリティの攻防とかが増えていた気がします。もちろん今回の作品でもそういう描写はありますが、どちらかというと施設への侵入、カーチェイス、格闘など、体を使ったアナログのアクションを重視している印象でした。

今回の作品ではモロッコのカサブランカとアトラス山脈の山道で、ド派手なカーチェイスのシーンが登場します。
モロッコには行ったことがありますが、私のカサブランカの印象はもっと都会なので、ちょっとイメージと違いました。アトラス山脈は、マラケシュからサハラ砂漠ツアーに行ったときに通ったのですが、そのときの印象に近いものでした。
実は、私の記憶に間違いがなければ、シリーズ3作目か4作目でもモロッコが舞台になったシーンがあったと思います。あのときは事前にそのことを知らず、映画を観ていて「なんかモロッコっぽいなあ」と思ったら、本当にモロッコで撮影していたのでした。

今回の作品では、実際に離陸する飛行機の外壁にトム・クルーズがしがみついて撮影したことが話題になりました。迫力ある映像を追求するのはいいと思いますが、あれはさすがにやり過ぎかも。観ていて違う心配をしてしまって、かえって作品に集中できない気がしました。

公式サイトは、こちら。
http://www.missionimpossiblejp.jp

2015年8月13日木曜日

『ジュラシック・ワールド』

★★★★☆

IMAX 3Dで観てきました。

『ジュラシック・パーク』は22年前になるのですね。当時私は社会人になったばっかりで、帰宅途中に横浜の相鉄ムービルで観た記憶があります。友達から恐怖感が増していいと言われて、あえて前の方の席に座りました。
恐竜が生きているように見える映像はとても魅力的で、以来『ジュラシック・パーク』シリーズは全て観ています。

さて『ジュラシック・ワールド』を観た感想ですが、あらためて『ジュラシック・パーク』は偉大だったんだなあと再認識してしまいました(^^;)。
22年間の間に、間違いなく映像技術は進歩しているはずで、実際その進歩は感じられました。ただ、やっぱりインパクトの大きさという意味では『〜パーク』の方が大きかったと思います。
例えば、初めてテレビのフルHDを見たときは、その画面の鮮明さに強烈な感動を覚えました。4Kは確かにフルHDよりもさらにきれいなのですが、順当な性能の向上だと思うだけで衝撃という意味ではそこそこのレベルでしかありません。『〜パーク』と『〜ワールド』もちょうどそんな感じ。

『ジュラシック・パーク』シリーズは、基本的に人間が恐竜に襲われて逃げまわる話なのですが、登場人物の行動があまりに軽率で自ら状況を悪化させ危機を呼びこむ傾向があります。それは今回の『〜ワールド』でも継承されていました(^^;)。
なぜそんなストーリーにするのか、それが人間のリアルな姿だという考えなのかよくわかりませんが、個人的にはもう少し人間側が充分に慎重でスキがなく、それでも人智を超えた危険が訪れるというストーリーの方が好みです。

ということで、設定やストーリーは『〜パーク』を完全に継承し、映像技術は順当に進歩したのが今回の『ジュラシック・ワールド』だと思います。
この作品自体はエンターテインメント映画としてとてもよかったと思いますが、それもこれも22年前の『〜パーク』あってのことだと感じました。


公式サイトは、こちら。
http://www.jurassicworld.jp

2015年8月3日月曜日

『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』

★★★☆☆

原作コミックは読んだことがありません。少し前にやっていたTVアニメは一応観ましたが、すごく面白かったというほどの印象ではありませんでした。ストーリー的にも完結せずに終わったはずなので、何だかよくわからないまま、かなり中途半端な予備知識しかありません。

実写版は、特に原作ファンではない私でもわかるほど別の作品ですね。登場人物もかなり違うし、ストーリーもいじってあります。それがいいのか悪いのか、私にはよくわかりません。

『進撃の巨人』の世界はいつの時代なのかどこの国なのか、そもそも地球上の話なのかもよく知りませんが、少なくとも現代の文明とは異なる文明社会が舞台となっています。映像作品になったとき、そういった社会のディテールがどこまで細かくリアルに描かれるかは重要だと思いますが、今回の作品の場合は、その辺がちょっと微妙かなあ。もしかしたら設定は細かく作られているのかもしれませんが、充分に描く尺がなかったのかも。

CGの巨人はなかなかのビジュアルで、夢に出てきそうです(^^;)。街で暴れている様は、かっこわるいウルトラマンみたいな感じでした。
エンドロールで、かなりの数のCGスタジオの名前が出てきていました。アニメ作品だと作画を手伝ったアニメスタジオの名前がたくさん出てくるのはよくあることですが、実写作品であれだけのスタジオの名前が並ぶのは初めて見ました。

キャストは、豪華俳優陣なのですが、うーん、イメージ合っているのかなあ。水原希子さんのミカサは割とよかった気がします。石原さとみさんはハンジですが、あのメガネをかけちゃうと誰なのかよくわからない気がしました。

前篇は結局、アニメ版のさらに途中ぐらいのところで終ります。原作のマンガはまだ進行中のようですが、後篇でどのような決着となるのか気になるところです。

公式サイトは、こちら。
http://www.shingeki-seyo.com/index.html

2015年8月1日土曜日

『インサイド・ヘッド』

★★★☆☆

決してつまらなかったわけではないのですが、ピクサー作品としては、ちょっと地味目かもしれません。

人間の感情を、ヨロコビ、カナシミ、ビビリ、ムカムカ、イカリの5つのキャラクターに振り分けているのですが、ムカムカとイカリあたりは、違いがわかりにくいです。
それ以外に、長期記憶とか潜在意識とか人間の心理の仕組みが色々と出てくるのですが、それらがストーリーとどう結びついているのか、単に雰囲気を出すためだけに専門用語を使ったのか、理性と感性とどっちで受け止めればいいのか迷う感じがありました。
また、ストーリー展開の中で、ヨロコビが嘆いたりカナシミが喜んだりするので、けっこうややこしい印象でした。

結局は主人公であるヨロコビとカナシミがお互いに理解を深めていくストーリーのようですが、最初のうちは感情の5つのキャラクターとその感情の持ち主であるライリーと、誰が主人公なのかなかなかわかりませんでした。ビジュアル的にも、どのキャラクターも割と地味な気がしました。

頭の中で5つの感情に事件が起こる=感情がうまく機能しないということは、ライリーにとっては引きこもり寸前のような危険な心理状態になることを意味するので、見方を変えるととてもシリアスで、誰が見ても単純に楽しい作品というよりは、少し社会的な色合いも感じてしまいました。

原題は『Inside Out』だそうです。タイトルのほか、日本語吹き替え版の場合はこどもの嫌いな食べ物がブロッコリーからピーマンに変更されているそうですが、私が観たのは字幕版だったのでブロッコリーのままでした。
映画の初めにピート・ドクター監督のコメントとドリカムの歌が流れる映像があったのですが、日本向けのコメントだったのでしょう、わざわざ邦題の『インサイド・ヘッド』と言っていました。
パソコンのソフトに各国語版があるように映像コンテンツにもローカライズ版があってもいいのかもしれませんが、個人的にはそこまでしてくれなくてもいいかな、という感じ。

ちなみに、『脳内ポイズンベリー』とは、頭の中の感情をキャラクター化するという着想は同じですが、作品全体としては全くの別物ですね。

公式サイトは、こちら。
http://www.disney.co.jp/movie/head.html

2015年7月27日月曜日

『海街diary』

★★★★☆

すごくよかったと思います。星5つでもいいかなあ。

原作のコミックの評価が高いことは知っていましたが、読んだことはありません。

是枝作品では、前作『そして父になる』よりもこちらの方が好きかも。たぶん、福山雅治くんより、美人4姉妹の方がよかったからだと思いますが(^^;)、作品のトーンも『そして〜』の方がシリアスで暗く『海街〜』の方は明るく爽やかだったということもあるような気がします。

この作品は、4姉妹それぞれのキャラクターの魅力と、鎌倉の風景がほとんど全てだと思います。そしてそれが、実際とてもよかったと思います。

何と言っても広瀬すずさん演じる腹違いの妹が素晴らしい。もうキラッキラ輝いています。あれは演技力なのかなあ。そもそも存在がうまくハマったのかなあ。

彼女がよすぎて4姉妹の他の3人がかすんでしまいそうなところ、綾瀬はるかさん演じる長女、長澤まさみさんの次女のエピソードにもちゃんと時間をかけて丁寧に描かれていました。
なぜか夏帆さんの三女だけはこれといったエピソードが描かれなかったのですが、キャラクターははっきりしていたし、決して単なる脇役ではありませんでした。

この作品の映画化の情報は結構前から出回っていて、当時は広瀬すずさんが何者なのか知らなかったので"メジャーな女優3人+無名の新人が出ている映画"だと思っていたのですが、映画公開時点では完全に彼女は旬の女優となっていて、"あの広瀬すずが出ている映画"とすっかり見方が変わってしまいました。
ただ、実際に作品を観てみると、やっぱり彼女はこの作品公開まで無名だった方がよかったかも。その方が「この子はいったい誰?!」という強いインパクトを残せたような気がします。

そして、久しぶりに鎌倉に行きたくなりました。

公式サイトは、こちら。
http://umimachi.gaga.ne.jp

2015年7月22日水曜日

『HERO』

★★★★☆

テレビドラマではなく映画にするほどのスケール感があるかどうかは微妙だと思いますが、よくできていたと思います。

この作品は、ミステリーという認識はあまり強くないかもしれませんが、意外と地味にコツコツ証拠を集めて、犯行の立証がちゃんとしていると思います。

シリーズが長くなると、期待されるお約束にも応えなければならず、マンネリ感も出てきますが、自分としては程よいというか心地よい感じでした。

検事が他国の大使館内で捜査をするのは違法と作品内では言っていますが、いくら型破りの検事とは言え、完全に違法な方法で捜査を行うのはちょっと行き過ぎな気がします。

数か月前に仕事でお会いした外国人の方は俳優の仕事をしていて『HERO』に出たとおっしゃっていたので、てっきり過去の作品かと思っていたら、今回の最新作に登場していたので、私にとってはそれが一番盛り上がりました(^^;)。

ところで、今作のタイトルは『HERO』で、2007年の作品と全く同じなのですね。混乱しそうですね。

公式サイトは、こちら。
http://www.hero-movie.com

2015年7月12日日曜日

『バケモノの子』

★★★★☆

とてもよかったと思います。

日本で一番有名なアニメブランドと言うと、やはりジブリだと思いますが、いよいよ細田守ブランドが勢いづいてきた感じでしょうか。
少なくとも自分は、『時をかける少女』を観て以来、細田守作品というだけで一定以上の期待をするようになっていますが、一般的にはどのくらい浸透しているのでしょう。

前作『おおかみこどもの雨と雪』が子育てに奮闘するシングルマザーの話で、優しく柔らかい雰囲気だとすると、『バケモノの子』は粗暴な父親の子育ての話でしょうか。子供の方も負けん気の強い男の子なので、いつも怒鳴り合い、いつも取っ組み合いという印象です。

役所広司さんというと、どこか穏やかな雰囲気をたたえていて粗暴な印象はないのですが、父親代わりのバケモノ、熊徹はなかなかよかったと思います。

宮崎あおいさんは『おおかみこども〜』では母親役だったのですが、今回はやんちゃな男の子、九太の少年期の声を演じています。これもご本人のイメージとはぜんぜん違うのですが、意外としっくりはまっていると思いました。

あとは印象に残ったのが広瀬すずさん。聞いた瞬間に彼女の声だとわかったのですが、キャラクターに合っていたのか、美しい声なのか、声の演技が上手だったのかよくわかりませんが、もし実写でこの役を広瀬すずさんが演じたらなかなかいいのではないかと思いました。

細田監督の最新作が『バケモノの子』だと最初に知ったときは、おおかみの次がバケモノというのが引っかかりました。『サマーウォーズ』ではちょっとディープな電脳世界も描いていますが、お伽話系が2作続くとそっち路線専門?といった印象になってしまいますね。

公式サイトは、こちら。
http://www.bakemono-no-ko.jp/index.html

2015年6月29日月曜日

『セッション』

★★★★☆

アカデミー賞ノミネートで注目されていた作品ですが、なぜか今ごろになって近所の映画館で上映されていたので観に行きました。

アカデミー賞にノミネートに値する作品でした。
音楽をテーマにした作品ですが、明るく楽しいというよりは、上映中ずっと緊張感が続くような映画。

何がよかったのか、自分でもまだ消化できていません。

音楽学校の超怖い先生と、その先生を恐れながらもなぜかのめり込んでしまう生徒(ドラマー)の話。アクションものやスポ根ものなら珍しくない設定なので、それを音楽に置き換えただけのような気もします。

先生の方からは、なぜ厳しくするのかを語るシーンがあります。…が、その後の展開から、その言葉が本音だったのかよくわからなくなりました。
生徒の方は、なぜそこまでのめり込んでいくのか、全く語られません。

先生が何に対して厳しいのかも、実はよくわかりません。作中ではテンポのズレをしばしば指摘していましたが、正確なテンポを叩かせたいのか、とにかく速く叩かせたいのか??それとも、そういうテクニックはどうでもよくて、厳しさに耐える力を身につけさせたいのか?

そもそも、映画作品としてそういった細かいことを描きたいわけではないような気もします。登場人物の背景や関係も最低限しか描かれないし、生徒同士の関係も先生同士の関係も全く描かれません。本当に限られた状況だけを切り取って見せて、後は好きなように想像してくれと、こちらに委ねられたような感じです。

最後の演奏のシーンはすごいのですが、音楽として素晴らしいというよりは、音楽にとりつかれた狂気の表現のようにも思えました。

J・K・シモンズ演じる先生の存在感は圧倒的。演じきってます。

公式サイトは、こちら。
http://session.gaga.ne.jp

2015年6月2日火曜日

『イニシエーション・ラブ』

★★★★☆

原作は読んでいません。

自分はつくづく、トリック系の作品が好きみたいです。
ラスト5分で全てが覆るという宣伝文句に乗せられて、まんまと観てしまいました。
そして、本当に「あ!そういうことだったんだ!」とビックリして、かつ腑に落ちる感覚を味わえたので、実質それだけで星4つ(^^;)。

原作の小説は「映像化不可能」と言われていたということですが、私は映画で見事に騙されました。逆に小説ではどんな仕掛けになっていたのか、非常に興味がわきました。

この作品にもしそのトリックがなかったら単なるラブストーリーですが、うーん、昔のトレンディドラマぐらいのレベルかなあ。決して、面白いと言えるほどの話ではないと思います。

前田敦子さんの演技は初めて観ましたが、どうなんだろう?演じている役は、健気で一途というよりは、男にデレデレした態度をとってたぶらかす印象で、最初から「こいつのこの態度は絶対信用できない」と思わせるものでした。
そういう役を見事に演じきったのか、演技力のせいで白々しさが出てしまったのか、よくわかりませんでした。

時代設定が80年代ということで、私にとっては懐かしいアイテムがいっぱい登場して、ノスタルジックな気分になりました。ただ、自分にとって一番響いたのはトリックの部分だったので、現在が舞台でも全然問題はなかったと思います。

80年代の邦楽ヒット曲がたくさん使われているのも話題になっているようです。各曲のテーマとマッチするシーンで使われていたようですが、私にとって多くの曲は『ザ・ベストテン』などの歌番組でよく聴いていたので、どうしても歌番組で歌手が歌っている映像が浮かんでしまい、かえって作品世界に集中できなくなってしまいました(^^;)。

映画の観客は、年齢層の若い女性同士が多かった気がします。彼女たちは作中の前田敦子さんの役に共感できたのか、80年代をどう見たのか、非常に気になるところです。

公式サイトは、こちら。
http://www.ilovetakkun.com