2010年4月15日木曜日

北枕

 北枕は、縁起が悪いとか、いや、いいんだとか、いろいろな話があります。私は縁起をかつがない人間なのでどっちでもいいのですが、何も考えずに寝る向きを決めると、一定の傾向があることに気づきました。

 これまで、自分がすみかとしたことがある家は5つ。新居に移るたびに、どっち向きで寝るかをなんとなーく決めるわけですが、北枕だったケースが3、東枕だったのが1、西枕だったのが1です。まあ住んでるうちに気が変わって向きを変えたこともありましたが…。

 まず、そもそも私は、部屋の出入口からなるべく遠い位置に寝床をレイアウトするクセがあるようです。出入口から一番離れたところにはたいていベランダや庭につながる窓がありました。つまり寝床はいつも外につながる窓の近くになります。そして、私は必ず窓側に足を向ける向きで寝ているのです。
 だから南向きの部屋なら北枕、東向きの部屋なら西枕になるのです。

 これ、改めて思い返して初めて気づいたくらいで、毎回無意識にそうしていました。
 その理由ですが、あえて考えてみると、頭を窓側に持っていくのが何となく嫌なんだと思います。例えば、ベランダから侵入者が押し入ってきた時に、いきなり頭がそこにあるのって怖いじゃないですか。まあそれは極端な例ですが、とにかく頭をなるべく外界から離れた位置に持ってきて守りたいという潜在的な気持ちがあるんでしょうね。
 そういえば、テントで寝るときも入り口と反対側に頭を持っていっているかも。

 私にとっては、枕は北か南かという問題ではなく、外界から近いか遠いかなのです。

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