Twitterユーザーは、タイムラインなりリストなり検索なりで関心のあるつぶやき(ツイート)を見つけるわけですが、多くの場合、それは別のツイートのリツイートであったり、あるツイートへ返信であったり、逆に返信がついているものであったりします。
そうなると、ひとつのツイートをきっかけに、それにつながるツイートを一通り追っかけて閲覧しないと、ひとまとまりの情報を把握できたという感じにならないと思うのです。
現状、一部のクライアントソフトで、自分宛のMentionsに限って、ツイート同士のつながりが表現されているものを見たことがあります。例えばEchofon for Macならこんな感じ。
(クリックすると大きく表示されます)
ただし、これも実際のやりとりを確実に反映しているわけではないようです。
Twitterの内部的な仕組みについては私はよくわかりませんが、ツイート同士のつながり情報は、Mentionsの「@ringog5」やリツイートの「RT」など、つぶやきそのものの中に書き込まれる文字列によって管理されえいるようです。このような記号の中にはユーザーが暗黙のルールとして決めたものもありますし、そもそも記号をつけなくてもツイートは公開できるので、確実な管理はできません。
本来、つながり情報は、ユーザーが返信ボタンやリツイートボタンを押した時点で自動的に生成すべきもので、ユーザーが編集できる領域に置くものではないと思います。ツイートには、電子メールと同じようなヘッダーがあるそうですが、なぜつながり情報を自動生成してヘッダーに置かなかったのか、不思議な感じがします。
ツイート同士のつながりは、文字情報として見せるよりはビジュアルで見せる方が圧倒的にわかりやすいと思います。私のイメージはこんな感じ。
(クリックすると大きく表示されます)
ひとかたまりの情報は、横方向に返信系のつながりを、縦方向にリツイート系のつながりを延々とつなげたものとなり、これをスクロールしながら追っていくという閲覧方法です。
実際には、この画面に至る前工程として、関心のあるツイートをタイムラインや検索で見つけるという手順があり、後工程としてこの画面のどれかのツイートに返信したりリツイートしたりする手順があります。
つながり情報をつぶやきの本文から分離し、このようなビジュアルで表示することの、ユーザーにとってのメリットには、以下のようなものがあると思います。
- ひとかたまりの情報が一覧しやすい
- つながり情報をユーザーが管理する必要がない
- つながり情報や参照すべきつぶやきの内容を本文に記述する必要がないので、140文字がフルに自分の発言のために使える
私の勝手な想像ですが、Twitterが開発された当初は、もっと一方通行に近いというか、発信者と受信者がはっきり分かれているようなコミュニケーションをイメージしていたのではないでしょうか。
でもフタを開けてみれば、つぶやき同士が縦横無尽に連鎖して、ひとまとまりの情報を形成していくというものだったわけで、だとすると、それにふさわしい仕組みと表現の見直しも必要となってくるかもしれません。
なお、私がイメージしたような表現のTwitterクライアントが既にあったら、エラそうなことを言ってごめんなさい。…というか、そのクライアント、教えてください(^^;)。
0 件のコメント:
コメントを投稿