2010年5月1日土曜日

『ソラニン』

★★★★☆

 なかなかよかったと思います。

 なんというか、作品のテイストとして、「ああ、あの路線ね」という感じではありました。生きがいが見つけられない、空虚に生きる若者たちを描いた作品。

 やりたいことがない、あっても自信がないので全力を尽くさない、将来の展望がなく刹那的、何かあると現実逃避、がんばらないくせに上手くいかないとすぐイラつく…。おっさんから見ると、何だかもう「君ら、グダグダ過ぎ!」と説教の一つもしてやりたくなるほど。だから、はっきりいって登場人物に共感はできませんでした。
 でも、そのテーマを、映画としてとてもよく描けていると思いました。

 宮崎あおいは、相変わらずうまいなあ。ラストに彼女のライブシーンがあるんだけど、歌は思ったよりずっとよかったです。ピッチとかはデジタル処理でどんだけ調整しているのかわからないけど、とにかくちゃんとロックのボーカルになっていて、力強く聞こえました。しかし、思い切り歌っているときの彼女、本当に口が大きいなあ(^^;)。

 そういえば、宮崎あおいは『少年メリケンサック』や『NANA』にも出演しているから、ロック映画(?)づいていますね。

 実は『ソラニン』は、馴染みの映画館(妙典、錦糸町、木場)のいずれでもやっていなくて、東武練馬駅というところまで行ってきました。往復840円かける価値があったか微妙なところですが、ゴールデンウィークの小旅行だと思うことにします。

 公式サイトは、こちら。
http://solanin-movie.jp


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